ワクチンの有効性の有無を「集団免疫」で考えてはいけない理由。



ワクチンの有益性を示すために、しばしば「集団免疫」という言葉を用いて説明されることがあります。

ご存知の方も多いと思いますが、「集団免疫」について簡単にまとめておきます。

ーーーーーー「インフルエンザ・ワクチン接種と集団免疫」より転載
インフルエンザ・ワクチンにはインフルエンザ発症を予防する効果がありますが、残念ながら摂取したからといって100%の予防効果を期待することはできません。 より多くの方がワクチン接種をお受けになれば、接種の効果が低いとされる2歳以下の小児や重症化しやすい高齢者、そして基礎疾患などのためにワクチンを接種できない方なども集団免疫効果によって守ることができるのです。
ーーーーーーー転載ここまで

「集団免疫」とは、より多くの人がワクチンを接種していれば、病気を防ぐことができて、ワクチンによって免疫を獲得できない人がいたとしても、その人たちを病気から守ることができるというものです。

要するに、自分が病気にならなければ、人に病気を移すことがないという、当たり前のことを言っています。

このことを「集団免疫」という仰々しい言葉を使って、ワクチンの有効性を示したりします。

しかし、ここで注意したいことが一つあります。

「集団免疫」を用いて、ワクチンの有効性を示すときは必ずワクチンが効くという前提で話されます。

なので、ワクチンに効果があるのか、効果がないのかの真相を追求する際には、「集団免疫」で考えてはいけません。

効果があるのか、効果がないのかを調べる際に、ワクチンが効くという前提の話を聞いても意味がないからです。

具体的に上で転載したものを例にして考えてみます。

「接種の効果が低いとされる2歳以下の小児や重症化しやすい高齢者」を守るためにその周りの人がインフルエンザに罹らなければ、2歳以下の小児や高齢者を感染させるリスクを下がることができます。

この「集団免疫」の部分は正しいと思います。

ですが、ワクチン推進派はしばしば「集団免疫」と「ワクチンの有効性」を混ぜてきます。

彼らにとってはそれが当然なのでしょうけど、ワクチンの効果を疑う人にとっては当然ではありません。

確かに、自分が病気にならなければ、相手に病気を移すリスクが低いという「集団免疫」の話は正しいです。

しかし、ワクチン推進派は{「ワクチンが効く」→「集団免疫」}の流れで話すことが多いです。それが落とし穴です。

「ワクチンが効く」という間違った情報と「集団免疫」という正しい情報がごちゃまぜになっているからです。

ワクチンの真相を追求するためには、 「集団免疫」 と「ワクチンの有効性」は別々で考えるべきです。