「麻疹」「風疹」「水痘」などの感染症は「大人になってから、罹患すると重症化しやすい」と言われています。
その理由から、「予防接種をきちんと済ませておかなければならない」とか「子どものうちに病気に罹っておかなければならない」などと言われます。
ですが、私は予防接種をするべきだと思っていませんし、「母里啓子」のように子どものうちに病気に罹った方がいいとも思っていません。
「大人になってから、罹患すると重症化しやすい」と言われる本当の原因を知っておかねければなりません。
そうでないと、「母里啓子」が話す「子どものうちに病気に罹った方がいい」という的外れな言説を鵜呑みにするからです。
今回は「スペインかぜ」の事例をもとに、大人が重症化しやすい仕組みをご説明していきます。
「スペインかぜ」の正体は感染症である「インフルエンザウイルス」だと証明されています。
〇日本におけるスペインかぜの精密分析
感染症であれば、普通は体の抵抗力が弱っている老人が重症化しやすい傾向にあります。
しかし、「スペインかぜ」では若年成人の死者数が多かったようです。
ーーーーーーーーーーーー「wikipedia スペインかぜ」より転載
若年成人が死に至りやすい傾向が見られた。
一般にインフルエンザの犠牲者は乳幼児(0–2歳)、高齢者(70歳以上)、免疫不全者に集中することから、これはスペインかぜの際立った特徴と考えられる。
アメリカの記録では、1918年から1919年までのスペインかぜによる死者数の99%は65歳未満であり、ほぼ半数が20歳から40歳の間である。65歳未満の死亡率は65歳以上の6倍であった。
1920年になると65歳未満の死亡率は65歳以上の半分まで減少したが、それでも死者数の92%が65歳未満であった。日本の記録でも同様の傾向が見られた。
若年成人の死亡率の高さについては、スペインかぜのウイルスが引き起こすサイトカイン放出症候群が若年成人の強い免疫システムを破壊することが原因の一説として挙げられている。
妊婦の死亡率が特に高いことも若年成人の死亡率を高くした要因と見られる。また、実際にはスペインかぜのほとんどの犠牲者が栄養失調、過密な医療キャンプや病院、劣悪な衛生状態による細菌性の重感染を死因としているとの指摘もあり、第一次世界大戦による過酷な兵役、軍需産業への動員が若年成人の死亡率を引き上げた可能性もある。
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兵役が過酷で、インフルエンザに感染し体力が落ちているとはいえ、兵役を務められるだけの体力はあったわけですから、多くの兵隊がインフルエンザによってたくさん亡くなるとは考えにくい。
従って、若年成人が死亡しやすいのは他に原因があるのではないかと思います。
題名にも書きましたように、「アスピリン」が原因だと考えています。
一応、「近藤誠」や「浜六郎」などが高用量の「アスピリン」によって、体力のある兵隊でも死んでいったと言っています。
〇近藤誠 ワクチン副作用の恐怖 p98
〇浜六郎 薬のチェックは命のチェック
彼らを全面的に信用しているわけではありませんが、この説については信憑性があるように思います。
というのも、「アスピリン」を服用した小児に「ライ症候群」と言われる副作用が多発するからです。
ーーーーーーーーーーーー「医学大辞典第二版 ライ症候群」より引用
乳幼児期に発症し,全身の臓器, 特に肝の脂肪変性とミトコンドリアの変化ならびに脳浮腫を来す急性脳症の1つで、 しばしば死に至る。
インフルエンザ、水痘などのウイルス感染やその解熱薬としてのアスピリン投与を引き金とする広範なミトコンドリア機能不全が主因であると考えられている。
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現在では「川崎病」などを除いて、「アスピリン」を小児に投与しないように勧告が出されています。
この「アスピリン」をインフルエンザで体が弱っているところに高用量で飲まさることによって、屈強な兵隊でも死んでいったということでしょう。
これならば、若年成人でもインフルエンザによってたくさん死亡した理由に説明がつきます。
「スペインかぜ」を含めて大人になってから、罹患すると重症化しやすい理由を「サイトカインストーム(今後、記事にするかもしれません)」が原因であるという人がいます。
○たがしゅうブログ こどもなら軽症なのに大人だと重症となる理由
しかし、「サイトカインストーム」を調べても曖昧なことが多く、大人が重症化しやすい理由がはっきりとわかるわけではありません。
「サイトカインストーム」という言葉を使って、誤魔化しているとしか思えません。
ですので、「スペインかぜ」に関して、大人が重症化しやすい理由はやはり「アスピリン」が原因だと考えます。