【補足】「ポリオ(小児麻痺)」の正体はワクチンの副作用だった。

前回の記事では「ポリオ(小児麻痺)」はワクチンによるただの副作用なのではないかと話しました。

「ポリオ(小児麻痺)」の正体はワクチンの副作用だった。

このように話すと、『「ポリオ」とワクチンの副作用の違いぐらい医師なら間違うはずがない』と思うかもしれません。しかし、現実はそうではありません。

今回は前回の記事を補足する内容になっています。

そもそも、「ポリオ」の診断基準はどのようなものだったのでしょうか。何を根拠に医師は「ポリオ」だと診断しているのでしょうか。

現在の「ポリオ」の診断基準は以下のようになっています。


ーーーーーーーーーーーーー「今日の治療指針 2018年版 ポリオ(急性灰白髄炎)
①発症後できるだけすみやかに24時間以上の間隔で2回以上便などを検査し、PVが検出された場合は、直ちに届出を行うウイルス分離とRT-PCRで、野生株、ワクチン由来PV(VDPV)、ワクチン株を区別する。

②ギラン・バレー症候群, 脊髄炎、エンテロウイルスD68によるポリオ様麻痺を鑑別する。
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ポリオが日本で流行したとされる1960年頃の診断基準はどのようなものだったでしょうか。

まず、PCR検査が開発されたのは1983年であるため、流行していた時期には①のようにPCR検査はできませんでした。従って、ウイルスの存在を直接証明することはできませんでした。

また、②の「ギラン・バレー症候群」との鑑別ですが、「ギラン・バレー症候群」は「ポリオ」流行時の日本ではまだ認知されていませんでした。

ーーーーーー「特集:内 科-100年のあゆみ(神 経):ギラン・バレー症候群」より転載
昭和35年(1960) 日本神経学会が日本精神神経学会から独立して,神経疾患の診断・治療が詳細に検討される機運が芽生えてきた.

しかし当時神経疾患といえば、診断までの興味で治療法はないという認識が主流であった.

しかしGBSは回復可能な神経疾患として,診断さえつけば患者に希望を与えることができる疾患である.

平山は 1966年,GBS(註:ギランバレー症候群)の疾患概念・診断基準について,本邦で最初に総説論文を提示した.
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「ポリオ」と「ギラン・バレー症候群」の症状は似ています。


従って、「ギラン・バレー症候群」は当時の診断では、「ポリオ」と診断されていた可能性が高いです。

そして以下の動画によると、当時「ポリオウイルス」を確かめるために、「ルンバール」をしていたようです。「ルンバール」とは腰椎に針を刺し、髄液を採取して調べる検査になります。(詳しくはこちら

   



ルンバールで「ポリオウイルス」を確かめると言っていますが(2分20秒あたり)、当時の医療技術レベルからすると、以下の表のような所見が得られただけでしょう。


つまり、現在のようにPCR検査(これもかなり怪しいですが)をして、ウイルスを直接確かめていたわけではありません。

従って、髄液に異常所見があり、麻痺症状があれば、当時の医師は「ポリオ」と診断していたはずです。

ワクチンの副作用で有名な「Guillain-Barré(ギラン・バレー)症候群」も表の一番下にあるように髄液の細胞数や蛋白が上昇する異常所見があります。

ワクチンの副作用で小児麻痺になった子どもを当時の医師が「ポリオ」と診断しても何ら不思議なことはありません。